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機械翻訳 2日目(読了): 「翻訳」の需要はどこに

こんにちは。

 

昨日途中だった

機械翻訳 by ティエリー・ポイボー 訳 高橋聡 解説 中澤敏明

 

読み終えました。

 

12章以降、解説も含めて

かなり専門的でしたが

数式はほぼ出てこないので

なんとか読み切れました。

 

訳者の後書きの

機械翻訳という、古くて新しい技術を技術面からだけでなく人間の言語活動の一環としてとらえ、かつ翻訳産業という視点も踏まえている点で、本書はかなりuniqueと言えます。

この一文がこの本の

意義をよ〜く表しています。

 

技術面だけでもなく

歴史だけでもなく

今の状況至るまでが立体的に

記されていてありがたいです。

 

技術はすごい速度で

進歩しているので

また3年後、5年後に

アップデートされることに

期待です。

 

ただ、機械翻訳が普及して

新しい需要は

どこに生まれるのでしょう?

という新たな疑問は

解消されませんでした。

 

機械翻訳と人手翻訳は

目指すところが違うのは

いいのですが、

機械翻訳は今まで人手翻訳が

担っていた部分の

不完全な代替品の

ままなのでしょうか?

 

コストも時間も飛躍的に

改善されるのに

翻訳されるドキュメントや

音声の市場(有料のサービス)

が増えるわけでは無さそうです。

 

機械翻訳の研究者の方も

以前、研究を

ビジネスに結び付けたい

とお話しされていました。

(つまり今は、結びついていない)

 

機械翻訳を活かした

他の言語の人と

お金を払ってでも

繋がりたいサービスが

必要で、

別に機械翻訳

欲しいわけじゃない

ってことかなと思います。

 

翻訳が必要とされるサービス。

どんなものがあるでしょうね?

考えてみます。