本棚の前が定位置

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機械翻訳 1日目:機械翻訳の歴史

こんにちは。

 

翻訳業界の端っこで

コーディネーターをしている者として、

見逃せない本が出版されました。

 

機械翻訳 by ティエリー・ポイボー 訳 高橋聡 解説 中澤敏明

 

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まず、

機械翻訳が翻訳者の仕事を奪う

というお話がよくありますよね。

 

わたしは、機械翻訳

人手翻訳は

今は競合している(ように見えます)が

目的や用途が違う形になって

それぞれ進化していくんじゃ

ないかなと思っています。

 

機械の出力に求めるものと

人手翻訳に求めるものは違うので、

同じ「翻訳」でも

インスタントラーメン市場と

手作り料理市場(中食・ミールキット含む)

のように、

違ってくるんじゃないかな。

 

だから、両方の需要を

掘り下げて必要な翻訳を

届けていきたいですね。

 

ということで

機械翻訳をもっとよく知りたいなという

わたしにぴったりの本です。

 

全15章中、11章まで読み終わりました。

12章はいよいよ、Google翻訳

一大躍進を遂げたニューラル翻訳!

続きが気になる!!

(丁寧に読みたいので、明日にします)

 

さて、11章までを総括すると、

______

人はそれはそれは昔から

他の言語を

自分の言語と同じように

理解したいと願い続けた。

 

特に戦時中、諜報活動では

かなり研究されてきた。

 

でも、はじめはみんな

文字を置き換えればいいから

簡単では?と思うけど

研究を進めてみると

翻訳プロセスが

思いのほか複雑で

壁にぶつかってきたよ。

 

だって、人間の頭の中で行われる

「ある発話が理解される」仕組みが

そもそも解明されてないからね。

_____________

というお話です。

 

機械翻訳の解説は

自然言語処理を含むので

わたしは、

眠くなることが多いのですが、

この本は丁寧に説明してくれていて

するする頭に入りました。

 

プロセスが解明されてないという

翻訳者さん、通訳者さんの頭の中、

どんな動きをしているのか

気になりますね。

 

そして、人間が持つ

無意識や曖昧性を

深層学習でどうやって

乗り越えていくのか、、

明日読むのが楽しみです!