本棚の前が定位置

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すっきり!子育て中のモヤモヤを言語化/読書する女たち

こんにちは。

 

今回は子育中にモヤモヤしたら

自分の状況を

言語化するだけでも

ずいぶん救われる。

と気づかせてくれた本です。

 

きっけは、WhoHQシリーズの

グロリア・スタイネム

RBGを読んでから

フェミニズムの歴史」に

興味が湧いたものの

とっつきにくさも感じて

入門書を探していたところ、

本屋さんの棚で偶然

見つけたのはこちら。

 

読書する女たち byステファニー・スタール

訳 伊藤尚美

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表紙がいいのか悪いのか、、

ほんわかしたイラストに合わない

骨太スタイルの文章です。

(翻訳のせい?読みにくい訳ではないです)

 

原書の方が内容と合ってると

思いますが、、

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日本で「フェミニズム」という

言葉に抵抗を感じず

私みたいにちょっと興味あるかも、、

という人に届けるのは

この方法が良かったのでしょう。

 

フェミニズムは横に置いておいても、

女性が感じる、育児中のモヤモヤを

上手に言語化していて

すごく気持ちいいです。

 

子育中、ストレスが溜まっていると

感じても

原因を探す前に子供に呼ばれ

家事に追われて

そのままモヤモヤってよくあります。

筆者はそれを読書で解決しようと

試みました。

 

先に言うと、

モヤモヤの解決は自分自身で

行うことが前提です。

 

ただ、歴史や社会の成り立ち、

世界共通(少なくとも

アメリカと日本は多くの部分で

似ていました)の子育ての苦労の理由を

客観的に知ることで

なぜモヤモヤしているのか

わかってきます。

 

その中で、

社会的な「女性の役割」を

変えられないのかという

働きかけとともに

フェミニズムの講義を受けて

色々考えが進みます。

 

筆者とは正反対の意見、

年代の違う意見、

極端な意見もあるので

読みながら思考が深まります。

 

講義は堅苦しい部分もありますが

間で、

家事、育児や友人との会話など

すごく現実的なシーンが挟まれて、

思索と現実の間を

行ったり来たりしながら読めるのが

飽きずに読み続けられた要因です。

 

たしかに不平等だと感じる

構造や社会的枠組みはありますが

すぐには変わらない。

それを理解した上で、

何か少しでも改善しながら

前に進もう。

というのが私の結論です。

 

子育てを始めるまで

その不平等さや社会構造による

辛さの存在を知らなかったのも

モヤモヤの原因だったかと

気付きました。

知っていて、舵を切るのと

知らないで突然放り出されるのは

全然、違いますよね。

 

子供たちの時代には

さらにいい方向に社会が

変化している!と

信じて進みます。