本棚の前が定位置

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伝記:ノーマン・ロックウェル/愛国心とはこうゆうものか

こんにちは。

 

他にもいろいろ読み散らかしつつ

WHO was シリーズの

ノーマン・ロックウェル

読了です。

 

今回もすごく読みやすくて

楽しかったので、

作家買いは間違いなさそう。

 

これからWho wasシリーズ

読む方はぜひ、人物以上に

作家さんに注目ですよー。

 

閑話休題

 

この本で考えさせられたのは

ロックウェルはイラストレーターか

アーティストか。

国が好きとはこうゆうことか。

の2点。

 

1点目のアーティストか否かは

結論は

アーティスト。

岡本太郎さんの方針にそうと

気に入られたいとか

上手に描けるとか

そうゆうことは関係なくて

自分の中から湧き出る感情を

表現していくことが大事。

 

ロックウェルはそのままですね。

表現方法は大衆寄りですが

ロックウェルの感情の発露である以上

表現方法はどっちでもいいのかなと。

 

本の最後では、

作品が高額で取引されているとか

有名人が所有していることが

アーティストと呼ばれる

理由として書かれています。

 

子供たちにはそっちの方が

わかりやすい説明かもですね。

 

雑誌の表紙を飾りつつ

雑誌や世の中の表面的な

流れによらず

自分の描きたいことを

大好きなスタジオで

描き続けた。

そんなイメージですね。

 

そして、第二時対戦中や

公民権法の成立時など

結構、政治的な表現にも

及んでいます。

 

日常的な作品しか知らなかったので

政治的な意味をもつ作品は

初めてでした。

Southern Justice はアメリカの

暗い部分の象徴で、

ロックウェルが題材に挙げたこと自体に

驚きでした。

 

白人と黒人の差別・区別の問題に

ロックウェルが果たした

役割はもっと日本でも

知られるといいですね。

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これは挿絵なんですが

説明も良くて、

『白人ばかりの町にきた黒人の

ファミリー。

はじめは様子を見ながら

距離がありますが

子供同士はすぐに

仲良くなっちゃいますね』と

現実はそう簡単ではないのでしょうが、、

1970年代よくある光景だったのかも。

すぐに仲良し、は

願いがこもってるのでしょう。

 

この本からの結論ですが

ロックウェルは

アメリカが好きだったんだな」と。

暗い部分も月に行くすごい部分も

自然も都会も

全部ひっくるめて、

自分の国が好きで、少しでも

寄り添いたくて描いていたように

感じました。

 

批判しないとか

いやな部分を隠すとかではなく

全部ひっくるめて、大事。

この姿勢が愛国心と呼ばれるものだと

思います。