Who was シリーズ チャーチル(言葉を紡ぐのが上手な人)
こんにちは。
今日読了したのは、Who was シリーズの「Who was Winston Churchill?」(by Ellen Labrecque)。
たまたま、英語の名言集を見ていたところ
It is a mistake to try to look too far ahead. The chain of destiny can only be grasped one link at a time.
というチャーチルの言葉に出会って、政治家の印象しかなかったので興味を持って読み始めたのでした。
(政治家って先を見るものじゃないの?運命の糸って随分詩的ね、と思ったので)
内容は(チャーチルに限らず)自伝なので他の本でも読めるのですが、Who wasシリーズで一番面白いなと思うのは、「アメリカから見たその人・その場所」という視点だと思います。
生い立ち部分はともかく、第一次・第二次大戦中の環境の描かれ方は日本の子供向けの書籍ではないだろうなーと思うほど、客観的で、悲惨さがない。
私の読解力の問題もあるけど、アメリカではそれくらいの温度感なのかも?と思いながら読み進めました。読み進めるには軽くて良いです。
「ホロコースト」とか大事なことはコラムになって伝えているので、事実を情報として読めるのもありがたい。
抽象的な表現だと、語彙力的に読み進めるのが厳しいので。
チャーチルの名言もたくさん出てきます。
簡略化された言葉ではなく原文ママでも、私の語彙力でちゃんと理解できるのは、チャーチルが「文章が上手い人」ではなく、「伝えたい、という想いを持った人」だったからなんだなと学びました。
次は、Where is Broadway? の予定です。
日本語の書籍では、フォーサイスの自伝「アウトサイダー」を読書中。第二次大戦後のヨーロッパの雰囲気を存分に味わってます。