日本の学校で教えないのはなぜ?/What was the Underground Railroad
こんにちは。
昨年から話題のBLMの運動ですが、日本に住んでいると
なかなか実感がわかない(キング牧師くらいしか知らない)と
思っていたので、ちょっと重いかなと悩みつつ、
WHOHQシリーズでこちらをセレクト。
読んでみて、日本の学校でも英語の教科書に取り入れてほしいと
強く思う内容でした。
(もちろん、社会科でも世界史でもいいのですが)
奴隷として扱われていた人たちを救出して
助ける組織(秘密結社)が存在しました。
題名「Railroad」とありますが、
実際に地下鉄を使ったわけではなく、
逃走経路の呼称です。
文字が読めない奴隷の立場の人たちに
経路を北斗七星になぞらえたり、歌で伝えたり。
そもそも、完全に非合法なので記録があいまいな部分が
多いそうです。語りたい記憶ではないですよね。
逃亡奴隷を捕まえるために賞金がかけれることもあり
賞金稼ぎたちからの熾烈な追跡があるのですが、
それを振り切り、逃亡に成功した人たちのストーリーが複数
紹介されていますが、どれも過酷なものでした。
子供用にマイルドになっていると思いますが、
大人が読んでも十分、背筋が凍る内容です。
現代のBLMにつながる背景を英語で理解するには
ぴったりの本だと思います。
実際に米国の子供たちはこんな内容を身近で
学んでいくんですね。
WHOHQならではの題材でした。