本棚の前が定位置

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日本の学校で教えないのはなぜ?/What was the Underground Railroad

こんにちは。

昨年から話題のBLMの運動ですが、日本に住んでいると

なかなか実感がわかない(キング牧師くらいしか知らない)と

思っていたので、ちょっと重いかなと悩みつつ、
WHOHQシリーズでこちらをセレクト。

 

読んでみて、日本の学校でも英語の教科書に取り入れてほしいと

強く思う内容でした。

(もちろん、社会科でも世界史でもいいのですが)

 アメリカには南北戦争前(1810年頃~)から

奴隷として扱われていた人たちを救出して

助ける組織(秘密結社)が存在しました。

 

題名「Railroad」とありますが、

実際に地下鉄を使ったわけではなく、

逃走経路の呼称です。

文字が読めない奴隷の立場の人たちに

経路を北斗七星になぞらえたり、歌で伝えたり。

そもそも、完全に非合法なので記録があいまいな部分が

多いそうです。語りたい記憶ではないですよね。

 

逃亡奴隷を捕まえるために賞金がかけれることもあり

賞金稼ぎたちからの熾烈な追跡があるのですが、

それを振り切り、逃亡に成功した人たちのストーリーが複数

紹介されていますが、どれも過酷なものでした。

子供用にマイルドになっていると思いますが、

大人が読んでも十分、背筋が凍る内容です。

 

現代のBLMにつながる背景を英語で理解するには

ぴったりの本だと思います。

実際に米国の子供たちはこんな内容を身近で

学んでいくんですね。

WHOHQならではの題材でした。