本棚の前が定位置

毎日何か読んでます。次どの本読もうかな〜という幸せな悩みの手助けができれば

ニジンスキーって何者?と思ったらこの本/バレエ・リュス

 

こんにちは。

 

バレエといえば、

女性(バレリーナ)が主人公の

物語が多いのですが、

異色の男性ダンサーが

ニジンスキー」。

 

精神を病んでしまった最後のせいか、

幻想的かつ抽象的に描かれる

ことが多くて

どんな人だったの⁉︎と

思っていたのですが、

そんな時はこの本です!

 

バレエ・リュス ニジンスキーとディアギレフ

桜沢エリカ 作

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自分の芸術性を追い求める

天才(踊ることしか興味がない)が

踊るために追い込まれて

踊れなくなって破滅していく物語。

 

ディアギレフという

こちらも奇才の興行師との

関係がバレエの発展に

どれほど影響を与えたか。

ビジネスライクじゃダメなんですね

『愛』があるからこそ苦しみがあり

苦しみが芸術を産んだー!

ということがすとんと伝わる

マンガです。

 

ちなみに本の帯に

衣装 シャネル 美術 ピカソ 脚本 コクトー 音楽 ストラヴィンスキー 

それはまさに 奇跡のバレエ団

とありますが

バレエ・リュスの凄さというより

その時代の輝きとも言えるかも。

だって、一流が集結、というより

気づいたら「集まっちゃった」感じで

当時は一流ではない彼らが

思惑いっぱい、情熱いっぱいで

作ったバレエ団は

やっぱり観てみたいなぁと思わせるのです。