本棚の前が定位置

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伝記:ジュディ・ブルーム/リアル図書館戦争!

こんにちは。

 

引き続き、作家のジュディ・ブルームです。

「禁止された本」と題された

第7章です。

 

ベストセラーだったジュディの本が

次々に子供たちに

ふさわしくない!と

図書館や教室から

締め出されていきます。

 

親による検閲が始まったのです!

(1970年代はおおらかだったが

1980年代はかなり風当たりが厳しい様子が

描かれています)

 

相応しくない理由は

赤裸々だから。

 

親や学校が弾圧する様子は、

図書館戦争(by 有川浩)ですね。

自分の気持ちを代弁してくれていた本が

どんどん本棚から消えていく。

そして、出版されなくなることを恐れて、

作家たちがどんどん萎縮していく。

 

この悪循環がどれほど恐ろしいか。

図書館戦争」で気づいた恐ろしさを

リアルで見せつけられました。

 

そんな中でも、

ジュディにファンレターをくれる

子供たちがたくさんいました。

その子供たちの声を本にしたのが

「Letters To Judy」

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子供たちが大人に親に心から

望んでいることは何か、を

投げかけました。

 

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(ジュディ・ブルームのHPより)

 

なぜ会ったこともないジュディに

子供たちが手紙を書き

秘密を語るのか?

子供の本当の声に耳を傾けて欲しい。

 

戦略としても上手いと思いますし、

子供を持つ親として

大事にしたい感性だなと強く思いました。

 

1970年代〜80年代を経て、

最も意欲的な作家として

「伝記」に相応しい人物ですね。