本棚の前が定位置

毎日何か読んでます。次どの本読もうかな〜という幸せな悩みの手助けができれば

マンガ:芸能の継承と人情

こんにちは。

 

大好きなお話は何度でも

読みます。

時間が経って読んだら

新たな発見があったり

読んだ当時を思い出したり。

 

単純な話のようで、

何度も読み返して

その度、発見がある本を

奥行きが深いというなら

この本がそうなんでしょう。

 

昭和元禄落語心中 by 雲田はるこ

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刑務所の慰労で聞いた

落語に一目惚れした

与太郎が、

八雲師匠に弟子入れ。

大好きな落語を残したい

与太郎

自分で有終の美を、と

望む八雲師匠。

その八雲師匠の過去の

因縁と落語の将来は

どうなる??という

人情劇です。

 

読むまで

落語はほぼ知りませんでしたが

落語が好きで好きで

どうしようもない人たちの

お話なので

読んでいて、落語聞きたくなりますね。

 

AmazonのAudible に

落語チャンネルがあるのを

見つけたので

チャレンジ可能。

 

私は時代小説も好きなので

江戸時代のお話にも

すんなり入っていけるかなーと

期待しますが、

自分の子供は、いまのところ

興味なさそうですね。

(近くに寄席があるのに)

 

ということで、落語も

伝統芸能の一つとして

続いていくとおもいますが、

能や歌舞伎も含めて

継承するってすごいことですよね。

 

家を継ぐって、

昔はよくあったのでしょうけれども

今、芸能の世界以外だと

なかなか聞かず

新しい生活様式や価値観とともに

変化しながら継承するのは

型を継いでいくにプラスして

難しいと思うので、

血筋だけで、「やりたい」と

思えるのかどうか。

 

今回、読むのが3回目か

4回目だったのですが

もう八雲師匠も一人で

背負わずに

好きにやってもよかったんじゃないかと。

(このお話を否定しちゃいますが)

 

継承するっていうのは

苦労があって、

その苦悩が芸事を

美しく、高めていくのだとしたら

続く、続けることの

なんと壮絶なことかと

改めて感動しました。

 

海外にもこんな

ストーリーありますかね?

アジアでもヨーロッパでも

あったら読んでみたいです!

日本と同じ苦悩なのか

もっと違う角度の悩みなのか。