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毎日何か読んでます。次どの本読もうかな〜という幸せな悩みの手助けができれば

小説:大阪はもっと魅力をアピールした方がいい

こんにちは。

 

ホラーものは映像でも本でも苦手です。小さい頃、友達が話してくれた怖い話が頭から離れず寝れなかったり、リング・らせんの映画のあと、1ヶ月は湯船に入れませんでした(貞子がでそうで)。

なので、基本的に恐いものには近づかないようにしているのですが、今回の小説は「怪談」とありますが、大丈夫でした。

 

幻坂(まぼろしざか) by 有栖川有栖

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四天王寺七坂を舞台にした、怪談短編集。現代、数十年前、芭蕉平安時代と時代設定も様々な9話が入っています。

 

有栖川さんのミステリーはもちろん好きで、何冊も何度も読んだことがありますが、怪談ものは、、ということで敬遠していたのですが、

きっかけはこちらのインタビュー。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO30525260V10C18A5AA2P00?s=1


内容をちょっと引用。

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大阪から離れたことがない作家として「大阪をちゃんと紹介してみよう」と考えた。

(中略)

「大阪ってこんなにええとこ」と単純に言っても響かない。だからこそ、大阪を舞台にした作品を粛々と出していきたい。

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大阪に引っ越すことになり大阪が舞台の小説を探したのですが、意外と少なくて、残念だったので、上の言葉はうれしかったですね〜。

さらに本の中には知りたかった、江戸や平安の時代の景色や地名の由来まで。

 

お話の中や後書きにも「意外と大阪は知られていない」とでてきますが、本当にそうなんです。

なぜでしょうね?

経済界の役割以外で、もっと文化面・ソフト面をアピールすればいいのに、、小さな首都圏みたいな扱いがちょっと寂しいです。

せっかくこの土地で暮らすのだから、もっと魅力を知って、友達に紹介できるくらいになりたいです。実際、行きたいところはいっぱいあるので。遠出できないし、近くでも行ってみたいところがあるって幸せですね。

 

この本をベースにした有栖川さんがガイドのツアーもあったそうで、ブログもいっぱいありました。まずはそちらを拝見して、散歩してみようかと思います。

 

そして、短編に出てくる心霊現象専門の私立探偵・濱地が主人公の本が2冊も出てるなんて!

読みたい本がある状態が、私にとっては幸せです(笑)