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マンガ:動物園は好きですか?

こんにちは。

 

日本に住んでいると、動物園に行ったことがないー、という方は珍しいのではないでしょうか?

国内では、動物園だけでも100園以上、水族館を含めると160園以上って世界的にも上位のようで、遠足やらデートやら、色んな目的で行きますよね。水族館はミステリーの舞台にも良くなります^ ^

 

ということで、今回は動物園の飼育員さんが主人公のこちら。

 

ZOO KEEPER by 青木幸子

(全8巻)

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目で見て「温度」が分かる特殊能力を持つ楠野香也(くすのかや)が働く、コマ動物園での出来事を描くストーリー。

(上の表紙は6巻です)

 

「温度」が分かる能力のことは、面倒だな、隠しておこう、くらいに思っていた主人公が、動物のために、動物園のために使って、ちょっと成長していくお話です。

 

動物園って子供の頃は大好きでしたが、テレビなどで野生で生きる動物の姿を見て、オリの中で生きる動物って幸せなのかな?動物園って無い方がいいのかな?

と思ったり。

でも、子供を連れて動物園や水族館に行くと子供なりに人間以外の生き物に関心が出るから、循環していいのかなーと思ったり。

行動展示も浸透して、動物もストレス減ってるんじゃないかなと思ったり。

でも、日本以外の国でイルカの飼育が禁止されたニュースを見ると、やっぱり良くないんじゃないかと迷ったり。

 

このマンガではそんな悩みを丸ごと受け止めてくれます。

 

2巻の「生き物の力」でこんな会話があります。

(飼育員の仕事を体験して、動物園に興味を持ってボランティアをやると決めた中学生に対しての園長と主人公の会話です)

ーーー

園長:「ああいう子が何かに興味持つと徹底してるし、案外10年後くらいに、ゴリゴリの自然保護論者になって『動物園をなくせ』とか言ってたりして?」

主人公:「それって、だめじゃないですか!」

園長:「だめじゃないでしょ 大成功。

ー動物園はそうゆう事を考えるきっかけを作る所です」

ーーー

どんな男の子かは読んでいただくとして、、動物園の存在意義は、考え続けましょう、と投げかけられる。答えはすぐにはでないんですね。それぞれ違う考えがあるし。でも考えること自体も大事ですね。その一助になるお話です。

 

ラストも気持ちいいので、ぜひ一気読みしてみてください!