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マンガ:旅は好きですか?不思議の国のバード

こんにちは。

 

突然ですが、「旅」好きですか?

これまでどんな旅をされましたか?

 

旅のこと話出すと止まらない方、多いのではないでしょうか。

今日読んだマンガは、旅行記です。話題が盛り沢山のストーリーなので、何度読み返しても新しい発見があって面白いですよ。

 

不思議の国のバード(現在、6巻)by佐々大河

 

イザベラ・バードという明治期に日本中を旅した英国女性の「日本奥地紀行」がベースです。

バードに通訳として雇われた伊藤鶴吉と、横浜で出会い、東京〜蝦夷を目指して進む旅が、活き活きと描かれていて、一緒に旅している気分が味わえます。

しかも、日本を旅しているのですが、日本語は解読できない状態で書かれているので、伊藤が通訳してくれないと何を言っているか分からない。

つまり、読者もバードと同じように異国を旅している感覚になるように工夫されているんです!

 

明治初期の日本の抱える近代化という問題や、それによって失われたもの。

教科書には書かれない生活者の姿を日本人としてどう感じるか、深い題材がいっぱい眠っています。

 

当然、旅ならではのストーリーも多くて(宿がない。すごい雨でずぶ濡れ。値引き交渉しないと品物が高い。食べ物が合わないなどなど)、過去の自分の旅を思い出して、くすぐったいような懐かしい気持ちになることもたくさんあります。

我慢や苦労の多い道中ですが、人と触れ合って失敗しても辛くても、「旅はいい!」とバードと一緒に何度も体験させてくれるのがいいところです。

 

まだ完結しておらず、伊藤が次の秋田で旅を辞めると言っていたり、バードの体も限界が来ていたり、と気になる展開。

そろそろ、7巻出るといいなー。

蝦夷にたどり着くのが楽しみのような。まだずーっと読んでいたいような。味わい深いお話です。

(史実として蝦夷地に渡っているので、マンガも蝦夷到達まで描かれると思います。思いたい)