本棚の前が定位置

毎日何か読んでます。次どの本読もうかな〜という幸せな悩みの手助けができれば

他言語も機械翻訳の研究も進まないかな

こんにちは。

私は基本的には
社内の文書の英訳/和訳の手配を
担当してるんですが、
たまに別の言語の依頼も来ます。
ヨーロッパ言語も
アジア言語も機械翻訳流行りですね。
機械翻訳ちょっとなら使っていいから、
早くなるんでしょ?」って
よく聞かれます。
そもそも英語以外は精度もそこまで
高くないし、
外注しても
やってくれる翻訳者さん少ないし
(そもそもいるかな?)
チェックはさらに見つからないし、
選びたくない選択ですね。

ただ最近は、
英日/日英は機械翻訳の精度が
横ばいのようなので
別の言語にシフトするといいなと
思います。

韓国語は語順も似てるし
いいんじゃないかと思うんですが
市場が小さすぎるから
お金が集まらないんだそうです。

じゃあ、中国語。
これはありそうですね
市場が大きい。
実際、英語-中国語ペアは
世界中で使われるので
研究も進んでいるようです。

こんなニュースもありました
AI自動翻訳翻訳サービス Mirai Translator®で英語⇔中国語を標準提供|AI自動翻訳『みらい翻訳』


ただ、英語を軸に日本語にする
技術じゃなくて、
直接翻訳されてほしい。

どうしてもニュアンスが抜けるし
ただでさえ抜けの多い
機械翻訳が二乗で抜け出したら
精度はダダ下がり。

英語-日本語の技術を使って
直接訳出される技術が出てほしいですね。

英語が嫌とかそんなことはもちろんないし、
共通言語としては必要だと
思ってます。

ただ、機械翻訳の研究がすすむことで
ある言語が持つイメージや
個性が浮き彫りのなることが
いっぱあると思うんです。
じゃがいもやなすも調理法を
変えると味わいも変わるじゃないですか。

どうしようもない組合わせとか、
びっくりするほどいい相性もあるかも。

プログラムにしてしまえば
数字の羅列に過ぎないと思いますが、、
言語は英語だけじゃ
おもしろくないよねーと思うのです。

観光気分だけで終わらせないぞ/ Where is Alcatraz?

こんにちは。

11月、2冊目WhoHQシリーズはこちら。

すでに1回記事にしてるんですが、
ただの興味本位で選びました。
アルカトラズといえば?/Where is Alcatraz? - 本棚の前が定位置

内容は
成り立ちから、
内部の構造、囚人の建物内での
過ごし方、脱走劇に至るまで
相変わらずぐいぐい読めて
場面が切り替わるのに
キレイに話が続いていて
すごく読みやすい。
さすがの作者さんでした。

ただ、読後感は苦かったです。
読む前は観光地として、
サンフランシスコに行ったら
行ってみたいなー。って
思っていました。
では今は?

エンタメとして消費するのは
ちょっと違うかな〜と思ったり。
原因はこちら。

「As the last prisoner left the island, a reporter asked him how he felt. “Alcatraz was never no good for nobody,” he said.」

—『Where Is Alcatraz? (Where Is?)』Nico Medina, Who HQ著
https://a.co/25Nkzdc

そう。ドラマでもなんでもなくて
そこに収監されて、
刑に服した人たちが
いっぱいいたんだなという思い。

さらに、ネイティブアメリカン
人たちがAlcatrazの島の
所有権を求めて
立ち上がった過程を知ると
観光気分でいくのは、
軽々しいのかなぁと
ちょっと足踏みしてる感じです。

観光産業としてAlcatrazが存在している
ことは全然問題ないと思うんです。
私の導入が無知すぎて
映画の舞台くらいのイメージだったので
消化できてないんですね。
この本はまた読み直すと思います。

ふと、思い出したのが
15年以上前に、オーストラリアの
エアーズロック(ウルル)に
登ったとき、
「あんな神聖な場所に登るなんて
信じられない!」と
同じツアーに参加してた
ドイツの人に
結構強めの口調でバシッと言われた
ことがあって。
(その人はウルルの周りを散策しただけ)
英語だったし、その場では
よく分かってなかったんですが
いまだに思いだして考え込むんです。
今はもう登るのは
禁止されていますが
当時は世界中の人が登っていて
観光地なんだろうと
単純に考えていたんだと思います。

当時、もっと歴史やそこに住んできた人の
気持ちを知っていれば
別の決断もあったかな、と。
登ったことの後悔より
知らないで登ったことへの
わだかまりがずっと残ってます。

そんなことを思い出した一冊でした。

ロイヤルバレエを観に行こう〜/英語ができたらしたいこと

こんにちは。

英語がもっとできるようになったら、
何をしましょうか?

いっぱい憧れも夢もあるなかで
かなり上位にあるのが
「ロイヤルバレエを観に行く」
現地の人たちに混じって
ワクワクしながら鑑賞したい。
英語がわからなくても
全然感動すると思うんですが
分かるともっと感動が深くなるだろうと。

さて、そんな憧れのロイヤルバレエの
プリンシパルに日本人女性が
なったんですよー。

というニュースを取り上げてくれた
NHKラジオの「現代英語」に感謝。

最後の「〜無駄になったことは
何もなかった〜」のあたり
音読してたら涙が出そう。

私も言ってみたい!

実際のセリフはこちら。

f:id:thousandsBooks:20211120233012j:image

より近いかなと思う訳が
別の講座に載ってました。

金子さん ロイヤルバレエ団の頂点に | ニュースで英語術 | NHKゴガク

すべてを吸収してってニュアンスが
もっと出るといいなぁ。
経験が自分を豊かにした、というより
すべてを受け入れる覚悟が
今の自分を作ってる、みたいな、、
裏打ちされた自信(自分を信じてる)が
この美しさを生むのかな。
などと勝手にたくさん考えてしまいました。

どんな訳がしっくりきますかねぇ。

ポストエディットは翻訳より難しい

こんにちは。

最近、翻訳業界では
大流行りの「ポストエディット」。

一般の認知度低いですね〜。
今日もそれはなんですか?って
聞かれて説明に困りまして。。

簡単に言えば、
機械翻訳の後の手直し」
なんですが、、
これで済むなら、翻訳者さんの
仕事は一瞬でなくなります。
イチから翻訳する必要
なくなりますから。

では、なぜなくならないのか?

それは、機械翻訳の間違いを
見つけるのが、
手直しをするのが、
すごく難しい、ということです。

今、機械翻訳はすごく流暢で
一見、上手く訳しているように
見えるんですが、
数字が苦手とか、要素が抜けてる
(流暢さを優先して落としてる)とか
全く反対の意味になるなどなど、
機械翻訳の弱点はたくさんあります。
それは別にいいのです。
だって一瞬で別の言語になること自体
すごいですよね!

 

問題はその後なんです。
数字はともかく、
今の機械翻訳の翻訳から
抜けや誤訳を見つけるのは
至難の業です。

さら〜っと読んだら見落とします。
とっても上手ですから。
でも人間だったらしないような
謎な間違えが隠れてます。
文章を翻訳するつもりで
じっくりと判断しないと
見つかりません。
翻訳の経験と知識がないと
直した方がいいのか判断がつきません。
特に専門用語になると
適切に使えているかどうかは
専門知識がないと判断がつきません。
これがわからないママ、
ポストエディットなら安いという
判断をされる場合が多くて
困ったなぁ、なんですよね。
翻訳より簡単でしょとか。

しかも、この修正をやってくれる
高いレベルの
翻訳者さんがいるのか?
ってことですよね。
ハイレベルな方は単価も高い!

そして他人のだろうと、
機械だろうと
自分じゃない翻訳文を直すより
イチから自分で翻訳した方が
確実で読みやすい。
このポストエディットの認識を
どうにか覆したいですね〜。

翻訳者さん側がクセを知り尽くした
機械翻訳を駆使して、
いい翻訳が早くできて、
結果、お金になる、という
構造にでもならない限り、
ちょっと今のままだと
翻訳業界の価格破壊だけで、
必要とされる翻訳の力が
なくなるんじゃないかと心配です。

そして、ポストエディットより
プレエディットの重要性を
本当は伝えたいです。

原文に手を入れて、英訳するなら
英語らしい日本語にするんです。
主語を落とさない、
省略はできるだけしない、などなど。

この本を読むとすごく勉強になります。

※「大全」は誇張かな?と思いますが(笑)
書かれていることは、
これから先ながーく大事なことです。

機械翻訳の研究者さんたちも
機械翻訳は悪くない、
原文が悪い」ってよく言ってますね。

 

機械翻訳もすごいし、
人間の翻訳者さんもすごい。
そのすごさは住んでる世界が違うって
上手く説明できないかなぁ。



絵が変わっても楽しさは同じ・・?/ドリトル先生

こんにちは。

今日は司書さんにお話を
聞く機会があり、
ちょっとおしゃべりも。

そのなかで、びっくりしたのが
ドリトル先生って、
つばさ文庫から新訳が出てるんですね。

私は岩波で育ちましたので、
イメージが全然違う。。

そういえば、翻訳は
井伏鱒二さんだった。
国語の授業で作家さんだと知るまで
ドリトル先生だとすら
思ってました。。

閑話休題

「今の子はイラストが古いと手にも
取ってくれないので」って
司書さんがおっしゃっていたのです
その意味では大事かも。

翻訳もより今どきになっているのかな。

少し硬めの翻訳文(当時は
翻訳されてるなんて考えても
いませんでしたが)が

余計に海外情緒があって好きだったんですが
さて??

今のルパンとかホームズとか
読みやすいのもいいですけど、
ちょっとカッコつけたい
小学生だった私には
物足りなかったでしょう。
背伸びしっぱなしでした(笑)

世界名作劇場とかもマンガっぽい
絵柄でいっぱい出てますよね。

中身が面白ければ、
絵柄を変えて時代を越える
というのも作品の強さだなぁと
思います。

新訳ドリトル先生、読んでみようと
思いました。

(近くの図書館には岩波しかなかったけど)

 

アメリカの度量衡をなんとか覚えたい/WhoHQを読むときのお供

こんにちは。

WhoHQはアメリカの本なので
もちろん単位の表記は
ヤード・ポンド法です。
単位は日本語でも
苦手(想像がつかない)なのに
もういいか、、と諦めていたのですが
ある程度わからないと
読んでいて感情が乗らないことに気づき、
適当なメモを作って
見ながら読んでます。
(必要な時だけ)

重さ

1ポンド=453kg→ 500kg

1オンス=28g→30g

長さ・距離
1ヤード=91.5cm→100cm(1m)

1フィート=約30.5cm→30cm

1インチ=2.54cm→5cm

1マイル(ml)=1.61km→2km

液体

1パイント=473ml→500ml
1クオート=946ml→1L

つまり倍。

(アイスとかの単位で
出てきますけど、そもそも
1Lのアイスって想像できない、、)

1ガロン=3.78リットル

温度
0度C=32度F

0度F=マイナス17.8度F

※便利な公式
華氏(℉)から30を引いて2で割る ≒ 摂氏(℃)

面積
エーカー(acre)×0.4=ヘクタール(hr)

→プーさんの住む「100エーカーの森」は
約40ヘクタール(ディズニーシーの
ゲストが歩き回れる範囲くらいらしいです)

 

面積とかメートル法で書かれても
わからないので、
読み飛ばしてもいいんですが、
一応。

温度は結構、読んでいるときの
体感的に必要なので、
なんとなくでもわかる様にしたい。

アメリカっぽい部分でもあり、
メートル法にしてよー!の
嘆きもあります。

仕事で別の言語扱ってると
別にアメリカに限ったことではないので
(日本の「元号」もそう)
らしさをみんなで受け入れる方が
文化としては進化するんですかねぇ。

アルカトラズといえば?/Where is Alcatraz?

こんにちは。

11月2冊目のWhoHQシリーズは
こちら。

引き続き、作者はMedina Nicoさんです。

伝記を読もうかなぁと
思っていたのですが、「アルカトラズ」の
名前に惹かれて選びました。

色んなイメージがありそうですね。
私はルパン3世のアニメなんですが、、

ほかにもアル・カポネ
フルハウスのオープニングのイメージも。
(釣りをしてる場面で後ろに
映ってるんですよ!)

Wikipediaのこの写真の方が
イメージに近いですね。

f:id:thousandsBooks:20211117000431j:image

こんな小さな島で一冊書けるなんて
それもまたすごい。

犯罪関係(詐欺や脱税、誘拐
強盗などなど)や
それを取り締る側の単語色々出てきて
ニュースを読むにも良さそうです。

すでにアル・カポネたち、
有名な囚人の紹介は終わったので
(3章でおしまい)
これからどんな展開になるのか
楽しみです。